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執筆者の写真源水会 仙台

入梅、森は輝く

更新日:2023年8月20日



2019年6月7日~9日

メンバー:齋藤、大見、田澤(記)

仙台管区気象台は6月7日、宮城、山形、福島3県の東北南部が梅雨入りしたとみられると発表した。

その6/7、すっかり暗くなった頃に前泊予定の山小屋に着く。雨は小降り。

小屋の窓ガラスが割れており、隙間風が入って寒いので齋藤さんと大見さんがガムテープ等で補修する。

早々に小宴会を開始し、2万5千地図を広げて翌日以降の作戦会議をするが、小屋の中にはスズメバチやカマドウマが同居しており、大変賑やかである。仕方が無いので、一晩共にする。

6/8、雨模様。小降りと大降りを繰り返し森を賑わせている。

見渡せば、森は瑞々しく、幻想的な雰囲気を醸し出していた。雨に濡れてピカピカの葉っぱが”気持ち良い~”と言っているし、森は雨の景色こそに美しさがあるように思う。

小屋から沢までは山道歩きと少々の藪こぎとなる。道中でうど、しどけ、ぼんなを少々摘み、2時間半ほど要して沢に降り立ち小休憩。














汗なのか雨が浸みているのかはわからないが、全身びしょ濡れで動いていないと寒いので早々に本流を遡行する。ほどなくして、今回調査目的の支流に出合うが、支流は本流に比べてまっ茶色、砂岩で形成された谷が土をどんどん流し込んでいる。所々で雪溜りがあり、泥付きの斜面からは良い感じのウドが顔を出している。しばし上流に向けて歩くと、雪渓が出現しここで引き返す事にした。






再び本流へ戻ったのが昼12時頃、ここから釣り上がり数尾の岩魚を確保する。







16時前頃にテン場適地を見つける。この頃、雨も止んできて酒を飲みながらテン場設営。シドケやぬかぼっけを摘みながら、岩魚のムニエル、刺身、カルパッチョ、ウド味噌キムチ鍋など、あっという間に宴会場は仕上がっていった。夜は再び雨が降ったが、メインディッシュの岩魚餃子で宴会は大変盛り上がり、天ぷらセットも持ってきたものの、そこまで持たずに電池切れ。私の寝付きは良かったと思うが、齋藤さんと私の二重奏で大見さんは寝付けなかったらしい。







翌朝、外を覗くと森から優しく朝日が差し込んでいた。




大見さんが作ってくれた卵雑炊を食べ、コーヒーを飲み、しばらくまったりしてから、テン場を撤収。この日は、本流を稜線まで詰め上がり、山頂を経由して下山する事とした。



途中、釣りをしながら沢を登ること5時間ほど、この沢の起点であるだろう湧き水に辿り着く。その上流も沢筋と雪渓が残っていたが、我々の中ではそこが起点という事で落ち着いた。











しばし雪渓上を歩き、最後は少々?の藪こぎを齋藤さんにお願いした。「笹全部こっち向いてるんだけど!」ってボヤキが聞こえたが、後方より方向を指示させていただく。








ほどなく稜線に出たのが14時頃、山頂経由でのんびり下山し、17時前頃に車到着。久しぶりに歩いた経路だったが、帰路のブナ林が立派だった。










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