山躑躅咲く渓の魚止め滝をめざせ!
更新日:2023年8月23日
メンバー:S、H、大見(記)
一昨年から会の先輩に声を掛けられていた渓へ3回目の釣行に赴く。
しかし実は今回が初めての釣行だ。一昨年・去年とニュースに取り上げられる程の大雨により釣行を断念していた。(雨男はいったい誰だったのか!?)
また今回も悪天候による釣行中止が頭をよぎり天気予報を何回も見直す。
だが今回は快晴の模様!一泊二日の釣行のためザックにテント・食料を詰め込み出発する。
車止めに到着したがまだ夜が明けきらず暗い中、準備を整え薄暗い山道をヘッドライトの明かりを頼りに山道を下る。本流に降り立つと昔の堰堤工事に使われていた作業道の廃道をしばらく歩く。堰堤を越えるとここから先は川通しの遡行で、川幅も広く快晴の青空と樹々の縁・透き通った川の水の色とのコントラストは実に清々しい!
時々岩の崖にへばりつく様に根を四方に広げる山躑躅の花は咲き誇り、厳しい冬を乗り越えた喜びを表している様に感じる。
途中竿を出しながら釣り始めるが早速にS氏・H氏にイワナが掛かる。
まだ早朝のため水温も低く寒いせいか、毛バリを打っても見向きもしなかったイワナ達は、時間が経ち水温が高くなってきたため毛バリにも食いついてくるようになった。H氏は餌釣りにも関わらず目印にもイワナが飛び掛ってきているし、S氏はさながら職漁師のようにポイントごとに釣り上げている。
ようやくテン場に着きテント設営・薪も準備し身軽になったところで更に上流へ釣上がる。
しかしここでS氏・H氏と別れ今回の目的地である魚止め滝まで行くことにする。S氏はこの渓を知り尽くしており、今の時間帯からテン場まで戻ってくる時間を想定して、暫くは釣りをしないである程度上流まで行ってから釣りをするようにとアドバイスを受けた。遡行の途中では余程の大雨だったのか、腕が回りきらないほどの胴回りのブナの木々が覆い重なっている場所、大石のゴーロ帯を越え最終地の魚止め滝にようやく辿り着く。
切り立つ側壁の先には、崩落した雪渓がまるでチョックストーンの様に滝口に引っ掛かっており、トンネルから水が吐き出されているような滝が現れた。
滝口の幅はわずか1~2m位だろうか、上流から流れ出る水はそこでいったん圧縮され滝つぼに落ちている。
足場も悪く水流もあるので、滝つぼには毛バリを打つことは出来なかったが、一つ手前の落ち込みでは綺麗な尺イワナが掛かった。
おにぎりを食べながら暫く景色を楽しみテン場まで戻る。S氏・H氏も後から釣り上っていた為、今晩のおかずは確保できていた。
イワナ・ウドの天ぷら・ウドの炊き込みご飯・シドケのお浸しで腹は満たされたにも関わらずH氏は更に自家製のサクランボ酒を全部飲み干していたようだ。
翌日も朝から快晴、のんびりと朝飯を食べ車止めまで2時間半歩く。
2日間の快晴の渓、令和元年これから先の釣行も期待が持てそうだ!?・・・。
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