K沢源頭ブナ平の眠れない夜
更新日:2023年12月7日
2021.2.13-14 ソロ 田澤(記)
1年振りのブナ平テン泊。入山口に到着すると、このテン場を教えてくれたCさんとYさんに偶然お会いする。テン泊予定と話すと、テン場までの素晴らしいアプローチを教えて頂き、往路のみご一緒する事が出来た。
春のような陽気の中、K沢左岸の細尾根を登ると視界が広がった。
ブナ林は立派だし、素晴らしいルートを案内してもらう事が出来て本当に良かった。眺望が良いところで小休憩し、少々ガソリンを投入。
その後も立派なブナ林の尾根道を辿って、テン場へ。日帰りのCさん、Yさんはブナ平で昼食後に帰路となり別れる。
テン場設営後、酒を飲みながら2時間程度遊べるくらいの薪を集める。この日は暖を取る必要が無い気温なので、少し火を眺められたら十分。後は星空を鑑賞してテントに巣籠りのルーティンです。枕木に良さそうな腐れ木を敷いて、それっぽく(?)くべる。1人の時は、割と丁寧です!?(笑)
食料を整理して、
暗くなる前に我慢できず着火。酔っ払っているので、もうどうでもよくなっています。
陽が暮れてきて、
キムチ鍋で二次会突入。
すっかり陽が落ちると、満点の星空だった。
最後の焚火鑑賞をして、
三次会突入。テント内、焼肉臭がハンパじゃないです(笑)
その後、ベロンベロンで就寝。
そして、23時過ぎ・・・。地面を突き上げるような揺れと同時に、岩と岩がぶつかるようなドカドカ音と雪崩と思われるドドドドッ!という音が山中にこだまする。一瞬、噴火でも起きるのではないかと思うほどの物凄い音だった。時計を見ると23:08、すぐにテントから顔を出して100m程先の雪庇の壁がある方向を見た。真っ暗で何も見えなかったが、崩れている音は聞こえる。30mもないような壁なのでテン場に雪崩れる事はないと思っていたが、見えないのが気がかり。空を見上げると満天の星空が不気味だった。その後、ラジオにて震度6の地震と知る。大地震でも小物が倒れないように、質量に加速度がモロに乗じる訳で、そこらの岩石が跳ね上がるように動いたのが想像できた。ブナの枝が折れて落下しなくて良かった。その後、夜明け前まで30分おきくらいに崩落音がどこかしらでこだまし、ウイスキーを飲んでも安眠できない。ラジオの天気予報で、翌日の気温が15℃と流れる。雪崩リスクを考慮して、夜明けと同時に下山する事にした。何より居心地が悪いのです(笑)。僅かに入った電波で家族へ連絡、明日はゆっくりせずに午前で帰るよと、「菓子パン買ってきて」の返信に僅かに和む。
薄っすらと明るくなってきた6時前にテン場撤収。登山道に出てご来光を拝む。
間もなく下山というところで、1人の男が登ってくる。・・って、大見さんじゃん(笑)。山頂まで行くと張り切ってます。ここで暫く、解禁の計画や最近の遭難案件などについて立ち話。無理は禁物と入念にお伝えして別れ、無事下山した。
(大見さんも、その後に無事下山となりました)
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