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  • 執筆者の写真源水会 仙台

イワナ40上、連発

更新日:2023年12月5日



イワナ40上、連発。こんなことがあるものだ。



背丈ほどの落差の滝にできた大きなたるみに仕掛けを流す。 しばらくアタリがないので、立ち位置を変えて流そうと、仕掛けをポイントに入れたまま歩き出す。すると、小さなアタリ。 ビシッと合わせる。 「あれっ、根掛かり。」 いや、でも 静かに動く。枝か。 いやいや静かに動き出す。 竿に強いパワーが返ってくる。 水面に引き上げようとするが、 動き回り姿を見せない。 やっと 一瞬、姿を見せたかと思うと、また潜り込んでいく。 非常にパワフルだ。 長く感じるやりとり。 やっと水面まで浮かし、手元の方まで引き寄せる。 フィニッシュは、ちょっと粗雑に、糸を持って 引き上げた。 糸は1.7号で二重縒りにしている。 百均の糸ということで仲間からは不安視されているが、なかなか強い糸だ。 これが今日、最初の40上だった。40cmジャスト。 待ちに待った40。



次のポイントでは、同行の北の釣りキチさんが、「50上が こっちに泳いできたんだ。」と言う。 そして、その場所に何度も何度も仕掛けを流す。 そしてついに竿が大きくしなった。 強引にイワナを水面に引きずり出した。 自分は急いでタモを手に、下流で待ち構えた。 緊張が走る。 空気を吸いながらもタフなヤツだ。 時折水面で首振り。 ついに寄ってくる。 すくいあげた。 タモから尾びれが飛び出してる。 41cm。 イワナは水から出ると大きくなったり、小さくなったりするものだ。 「今日、2匹も40上が出るとは思わなかったー。」と話す北の釣りキチさんから笑みがこぼれる。




(北の釣りキチさん、底からイワナを。)

流れのある淵のポイントだった。 アタリがないと思っていたら、淵尻ギリギリでイワナをかけた。 強い引き。 まずい!下流に走られる。 アー、凄い引き。 竿が折れそう。 頑張る。 ウー、やばい。 ついにイワナは下流の落ち込みへ。 一瞬だけだが、躍動するイワナが見えた。 デカイ。 強力に下流に突っ込む。 段差のある荒瀬が続く。 こっちは足場が悪く移動できない。 竿がのされる。 のされるー。 次の瞬間、ふっと1.7号の糸からテンションが抜けた。



すぐその先のゆっくりとした流れでの大きなポイントだった。 岩場に立った、北の釣りキチさんの竿がまた大きくしなった。 自分は急いで竿を置く。 岩場から降り水面へ。 タモを手に取り、 待ち構える。 先ほどのシーンが繰り返される。 イワナが岸側に寄ってくる。 すくい上げると40cmだった。 これで今日 二人合わせて40上が3本目だった。



北の釣り吉さんが釣った同じポイントの上流に今度は自分が仕掛けを入れる。 何度も流していると、アタリがあった。 ビシッと合わる。 ん。 根掛かり??の様な。 ゆっくりと動き出す。 これがまたパワフルで容易に上がってこない。 水面に一旦姿を見せるも、また潜り込んでしまう。 それを繰り返しているうちに、北の釣り吉さんは下流側でタモを持って、待ち構えていてくれる。 「こっち、こっちー」と言われても、言うことを聞くイワナじゃない。 北の釣り吉さんのすぐ上流にイワナをなんとか誘導し、 それから下流に誘導する。 そして、タモですくいあげてもらった。 ほっとしたのもつかの間、イワナが暴れるやいなや、 タモから飛び出してしまった。 「タモが浅いー。」と北の釣り吉さん。 ドラマのように、見せ場を作ってくれる。 しかし、1.7号の糸はこれくらいでは切れない。 ハリだって、渓流バリがのされた経験から、チヌバリを使っている。 水に潜り込んだイワナを再度引き寄せ、北の釣り吉さんに誘導し、すくいあげてもらった。 このイワナもまた見事な尾びれである。 これが二人合わせて4本目の40上だった。 これがまたそろえたように、40cm。



私にとって、この40上は、過分な山からの恵と感じた。 もったいないと思いつつ、この一匹は山にお返しすることにした。 来年大きくなったこのイワナをまた釣るぞと、勝手な妄想をしながら。

この日、8寸、9寸は何匹も釣れたが、30上は一匹も出なかった。 しかし、40は連発。 山に感謝しつつ、同時に北の釣り吉さんにお世話になったと、感謝する一日であった。

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